堂々58cm!とったど〜!
ティペットは6lbb、簡単に切れるはずはありませんが、スイカを相手に真っ向綱引きしてはたまりません。かといってそのまま走らせると渓流サイズのリールは見る見るうちにカラッポに!竿を立て、魚と一緒に走りながら、ラインを回収していきます。
僕にとって幸いだったのは辺りが障害物のない砂底の浅瀬であったこと。強烈な突っ込みをいなしながら、慎重に寄せます。キリキリ胃の痛む、緊張の数分間を耐え、
予兆がなかったわけではありません。対岸、川の流れがエグレをつくる辺りでボイルがあったのです。そお〜っと下流から近寄って、岸ギリギリにカメムシ君を落としてみますと、
ドウオポオン!
うおお〜っ!?
なんか知らんけど、スイカみたいなもんが、
僕の、僕のキャバ嬢ををををを〜っ!
このところバス釣りには#8ロッドに大型フライで臨んでいた僕ですが、それらは近日の海外引越しのために発送した後、渓流用の#4しか手元にありません。しかもフライはトラウト用のみ。こんなんでええんかいな??
とりあえず、その中で一番えげつない、昨年の屈斜路湖用カメムシフライ、コードネームキャバ嬢1号を結んで投げてみることに。
渓流のない香川県に育った僕にとって、バスは昔から身近な存在。そしてバスを相手にフライのイロハを学んだ者として、いつかは達成したい目標が、『国内で、フライで、50up』というものでした。
過去に大型ポッパーやマドラーで『あと数cm』にまで迫ったことはありますが、それらは大雨の後など、増水時に集中していました。その印象が強かったため、バス釣りは雨の後、そして深場のそばのカケアガリ、とついつい思い込んでいたようです。もちろん一般的には正しい戦略だと思うのですが、それではもともと個体数の少ない大型バスに巡りあえる確率は低いままでしょう。
必要だったのは発想の転換。高温、減水という状況下、大型バスだけが取る行動パターンに的を絞れば、全く違った可能性が!対岸のブラウンを狙い撃つがごとくFF的なゲーム。しびれました!
ちょおっとまたんかい!
いや、優等生ぶりたかないんですけど、コレはないでしょうコレは!?どう思いますコレ!?
このゴミの山、ヤラセじゃないんです。岸を歩けば、10分でカンタンに集まってしまうんです。そして残念な事実は、このゴミのうち九割九分までが、我々釣り人の捨てた物だということ。釣り糸の塊、古いワーム、パッケージ、明らかに犯人は釣り人。そのような人達は山だろうと川だろうと、(おそらく自分の家の外ならばどこでも)ゴミを撒き散らして暮らしているのでしょう。
川や湖を大事に思い、むしろ自然を守る側に立つべき我々釣り人、しかしその中に、このような行為をする者がいるとは、憤りを通り越して、恐ろしいことです。その人達は知っているんでしょうか?これらのゴミ、特にプラスチックは千年でも分解されずそのまま存在し続けることを?おぞましくも頑なに、地球上に存在し続けることを?
捨てないでください、持ち帰ってください、捨てる人へのお願いです。
そして次からは、一緒に拾いましょう、他人のゴミを拾いましょう。お願いします。
お願いします!
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有難う僕のかわいいバスくん、有難う、有難う、釣れてくれて有難う!!キミのことは忘れない!
九連宝燈大願成就。
我が人生に一片の悔いなし!
(完)
実はこの区間はかつての僕らのお気に入り地域。まだ薄暗い早朝に小型ポッパーを落として30〜40cm級を荒釣りしたことがありました。
しかしそれは梅雨の増水期の話。今回のように膝上少々の深さでは、澄んだ水のせいもあって魚がいる気配すら希薄。しかもかつてほどバス釣りに情熱を傾けられない今日このごろ。『夜明け直後を釣れ』というY先輩のアドバイスもむなしく、釣りはじめたのは9時すぎ。人気、魚気ともになし。
雨が少なかったためか、全般に低調であった今年のバス釣り。それを覆す奇跡が起こったのは夏も終わりの気配を見せる九月初旬のこと。僕にとってはあまりに嬉しい一匹であったので今回は少々詳しく自慢させて頂きます!
向かったのは広島に来た10年前から遊び場にしている某ダム湖。市街地からさほど遠くない立地ながら流れこむ水は美しく、ちょっと見る分にはバスのフィールドとは思えません。
ところがルアーマンのY先輩の話では、盛夏のバスは冷たい水を求め、流れのある上流区間にまで遡ってくるのだとか。しかもそのような個体には大型が多いとの情報!
確かに動きの鈍い大型のバスが自分より俊敏な小魚を捕ろうと思えば、広い止水をなんとなく泳ぎまわるよりも、流れが作る『液体のストラクチャー』に身を寄せて待ち伏せる方が効率的。大物を狙うなればこそ、浅場をおろそかにするな、ということか!
'07 BigBass!!